意味怖

事故物件

投稿日:

事故物件って知っているかい?

何だかの理由で前の居住者が亡くなった部屋のことだよ。

やっぱりそういう部屋に好んで住むって人はそうそういないみたいで、不動産屋的には取り扱い難い商品なんだって。

3学年上の先輩が不動産屋に就職したんだけど、そこにもそういう部屋があって、入居者が全然決まらなくて困っていたらしい。

入社して直ぐにその物件の契約を決めたってことになれば、上司からの株も上がるってことでさ。

先輩はオレに声を掛けて来たんだ。

「うちの会社のルール的に、誰かが3ヶ月その部屋に住んでくれれば良いんだ」

ってさ。

よくわからないルールだけど、次に住むお客さんに「この部屋は事故物件です」って説明しなくてよくなるってことだと思う。

そのときオレは、一緒に同じ大学に入った友達と2人で住んでたんだけど、一人暮らしに憧れてたんだ。

でもバイトの稼ぎじゃ厳しいなと思ってた。

「家賃なんて1万円でいいよ。ちゃんと3ヶ月以上住んでくれて、事故物件じゃなくなったらボーナスも出すからさ」

先輩の言葉に乗せられて、オレはその部屋に引っ越した。

でもさ。

ダメだった。

ボーナス貰えなかった。

だってさ。

その部屋ホントに出るんだもん。

…幽霊がさ。

しばらくは何事も起きなかった。

夏場なのにやけに部屋の中が涼しいなってことくらいでさ。

でも3週間くらい経った頃から徐々に変だなって思い始めたんだ。

まず金縛りにあうようになった。

それから気付くと触ってないテレビが点いていたり、冷蔵庫の扉が開いてたりするんだ。

夜中に何か「シャー」って音がしてて目を覚ましたら、独りでにシャワーが流れてたってこともあった。

見に行くと半透明のシャワーカーテンに女の人のシルエットが映っててさ。

本当に怖いときって声出ないもんだね。

しばらく考えたあと、勇気出してカーテンをザッて開けたら誰も居なかった。

でも下見たら、排水口のとこに長い髪の毛が大量に詰まってた。

それでもまだ我慢してたんだ。

もう逃げようと決めたのは、自分の認知がおかしくなっていることに気づいたときだった。

夜バイトから帰って、布団の上でゴロゴロしてたら眠くなってきてさ、そしたらまた金縛りにあったんだ。

体感で10分くらい「うー、うー」唸ってた。

その時、バイト先の人から電話が掛かってきて。

着信音で金縛りが解けたんだ。

はあー、はあー、

汗びっしょりで、すごい呼吸荒かったんだけど、仕事のことかもしれないから電話取ったんだ。

そしたら開口一番、

「今日はバイト休みですか?」

って言われたの。

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