意味怖

僕らの成功法則

投稿日:2018-03-05 更新日:

「みんなが嫌がることを、率先しておこなうこと」

飲み会で赤ら顔の上司から聞いた人生の成功則だ。

「神さまは必ず見てるんだよ。まわり回って何かしらの形で自分に見返りがやってくる」

 

その場では「そうですか。流石ですね」なんて適当な相槌を打って聞き流したが、後日、上司の家に遊びに行ったときに考えが変わった。

奥さんは上司とは不釣り合いの美人で、子供たちはとても愛らしかった。

単身者の僕には、理想の体現という奴で、

リビングに射す光の中でじゃれ合う彼女たちの姿は、本当に天使のように見えた。

 

単純な僕はその日から上司の言う成功則を実践することにした。

「みんなが嫌がることを、率先しておこなうこと」

少し早めに出社してトイレ掃除をしたり、

クレーマー気味のお客様への対応も進んで担当した。

面倒な飲み会の幹事をかって出るようにしたし、

アパートの管理組合員の手伝いも始めた。

 

2ヶ月くらい経っただろうか。

神さまは本当に居た。

見返りは最高の形でやって来たのだ。

自慢じゃないが、僕は全然モテない。

容姿に自信もないし、男子校出身だったこともあって女の人に気の利いた言葉も掛けられない。

そんな僕がデートにこぎ着けた。

相手は長いこと心惹かれていた後輩だった。

 

デート当日。待ち合わせの駅改札。

大きく手を振って駆け寄る彼女は、普段見慣れた紺やグレーのパンツルックではなく、鮮やかなオレンジのスカートを履いていた。

並んで歩くとドキドキして、なんて事ない街並みが急に色付き輝いた。

彼女は外見だけでなく中身も素敵な女性だった。

共通の話題が見つからず、延々とアニメの話ばかりしてしまったが楽しそうに話を聞いてくれたし、道に迷って散々ムダに歩かせたり、食事代を割り勘にしても気にしなかった。

何よりいつもニコやかで、店員さんや周りの人への配慮があり優しかった。

僕のもとにも天使が舞い降りたのだ。

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  1. 幸福な未来
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  3. 無罪執行
  4. ショートケーキ問題
  5. 夢オチ
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  7. go home
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  9. 僕は交通ルールにうるさい
  10. 僕らの成功法則
  11. 付きまとわれてて
  12. 事故物件
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  16. 占い師
  17. 最後の一葉
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  24. みんな平等に
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  26. 点線
  27. 霊能者の義務
  28. ハロウィンって何かしら?
  29. 停電の夜に
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